みなさん、こんにちは。
わんにゃん通信No.435の続きとなりますが、実験動物の技術指導を体験した応用生物科学科2年生に、次のテーマで文章を書いてもらいました。
「実験動物技術を後輩に伝えることの意義と責任について、自らの経験を踏まえて述べなさい。」
応用生物科学科は2年制ですが、2年間というその短い教育期間でも、突然小論文のテーマが与えられ、60分程度の時間で、「これくらいの文章を書けるようになるんだな。」 と思うと、ふだんはなかなか褒めることのない私ですが、よく書けていると心から思えますし、感慨深いものがあります。
その2年生達に敬意を表し、何回かに渡り、そのひとりひとりの文章を披露していきます。
↓↓クリックお願いします
「実験動物技術を後輩に伝えることの意義と責任について、自らの経験を踏まえて述べなさい。」
応用生物科学科バイオコース2年 NS
実験動物技術を指導するにあたって、1年生に自分が持っている技術を次の世代へと渡すつもりで行いました。手技だけではなく、知識なども伝えてきたつもりです。また、指導するにあたり、忘れている部分もあり、再度学ぶ事を行い、自己の復習にもなりました。やはり、技術を伝えるという事は、間違った事を教えられないので気をつけました。間違いは本人だけでなく、またそれが次の世代へ流れていってしまい、よくない流れとなってしまう可能性があります。後輩たちにも、正しい技術を伝えていって欲しいと思います。実験動物技術というのは動物という生命を扱う技術なので、その辺をよく考えてほしいという気持ちで指導してきたつもりです。しかし、思いや考えが全て伝わることは、ほぼ無いと思います。ここが指導することの難しい部分でした。やはり、技術や知識を受け取る気がない人にいくら教えても伝わらないと思ったので、なるべく受け取ってもらえる様に、1年生には明るく接してきたつもりです。これで良かったかどうかはわかりませんが、1年生は良い人達だったので、大丈夫だと思います。しかし、今になって思い返すと、手技がしっかりと教えられていないのではないかと不安な部分もありますが、やれることはやれたと思います。